コーチングを起点に、一人の笑顔から組織と社会の価値共創へ

株式会社エヌグランディール
代表取締役 安保 奈緒美
経営者向けのエグゼクティブコーチから組織全体のコーチ(人材開発、事業開発等)まで、コミュニケーションによる個と組織の調和と成長をサポートしています。2014年に起業し、これまで6000人以上のキャリア相談、130社以上の組織コーチングに関わってきました。現在はコーチという枠にとらわれず、これまで培ってきた知見を活かし、コンサルティングやブランディングの支援もしています。
私が目指す「経営者の伴走者」とは、組織を率いる経営者が目標達成のために走り続ける姿を、どんなときも励まし、見守る存在であること。一番の応援者であることです。
そしてクライアント様の挑戦を応援すると同時に、私自身も常に挑戦を続ける存在でありたいと思っています。
娘のひと言が行動のきっかけに
今では驚かれることもあるのですが、私は10年ほど専業主婦でした。そんな私に転機が訪れたのは、娘が小学3年生の頃のこと。学校から帰ってきた娘が、私にこう聞いたんです。
「ママ、楽しい?」
活発で好奇心旺盛な娘にとって、家で毎日同じ繰り返しの日々を過ごしている私が、きっと退屈そうに見えたのだと思います。
「いつか仕事復帰したい」「やりがいのあることにチャレンジしたい」そんな気持ちにずっとフタをしてきましたが、娘のひと言でハッと目が覚めました。「今しかない!」と思い立ち、すぐにスクールに申し込みました。
あの頃の父の笑顔が見たくて
私がコーチを志すきっかけとなる原体験は、幼少期の頃にあります。両親は共働きで、看護師の母はいつも忙しくしていました。私は母が大好きで、いつも母の帰りを楽しみにしていたのを覚えています。会社員だった父は、仕事で辛いことがあると、不機嫌を家族にぶつけるようなこともありました。当時はあまり気にしないようにしていましたが、幼かった私は本当は寂しくて辛かったんだと思います。
真面目ゆえに、人一倍不器用だった父。あの頃、父の仕事の悩みを聞いてくれる人が職場にいてくれたら、父はもっと笑顔になれたのではないか。父が笑顔でいられたら、母も私たち姉妹も、もっと笑顔で過ごせたのではないか。
当時の父に手を差し伸べたかった気持ちが、私が管理職向けのコーチングを始めたきっかけです。私の働きかけでクライアント様が笑顔になれば、一緒に働く仲間やご家族も、きっと笑顔になれる。一人の笑顔の向こうには、大切な人たちの笑顔が次々とつながっていくのです。
コミュニケーションの架け橋になる
管理職向けのコーチングをメインに取り組んでいるうちに、組織全体を幸せにするには、経営者に直接働きかけるのが一番効果的だと考えるようになりました。
多くの経営者はモチベーションやパフォーマンスが大変高く、ご自身の理想を周囲の幹部や管理職の方々にも同じレベルで求めてしまいがちです。それはもちろん悪いことではないのですが、周囲の方々がうまく応えられないことで自信を無くしてしまったり、組織の雰囲気がぎこちなくなってしまったり、ハレーションが起こってしまうのも事実です。
そこで私がコミュニケーションの架け橋となり、経営者の理念やカルチャーを組織内に浸透させ、一体感のある組織になるようサポートします。経営者、幹部、管理職、社員それぞれのゴールが決してバラバラになることなく、組織全体がひとつのゴールを目指して共に向かっていけるよう、全力で伴走いたします。社長の志の実現に伴走することで、働く人たちの豊かさにつながり、社会に貢献できると信じています。
これまで6000人以上のキャリア相談、130社以上の組織コーチングに関わってきた中で、組織が良い方向に変容していく姿を見れるときが一番うれしい瞬間です。コーチングの効果は直接的に数字として目に見えるものではありませんし、即効性のあるものでもありません。それでも時間をかけて、個々の小さな一歩がやがて組織の大きな変化へとつながっていくのを、肌で感じられるときが必ずあります。
あなたの「絶対的な味方」として
クライアント様には、どんなときも「絶対的な味方でいる」と決めています。不安を感じるとき、もやもやが晴れないとき、誰にでもありますよね。重要な立場にいる方ほど、周囲の人に不安を見せられないケースもあると思います。
そんなときは「安保さんに」聴いて欲しいなと、一番に思い浮べてもらえる人でありたいです。コーチとクライアントではありますが、人と人。信じて頼ってもらえたら、私はいつでも耳を傾けます。
誰もが挑戦できる社会へ
「誰もが挑戦できる格差のない社会」の実現を、私は本気で目指しています。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、何歳からでも、子育て中や介護中でも、たとえ病気でも、誰もが挑戦できる社会が理想です。
私自身、実は8年前に病気が発覚し、人生について真剣に向き合うきっかけになりました。「この命をどう活かすか」「もっと私にできることはないか」当たり前ではない毎日を、真摯に大切に生きるようになりました。
かけがえのない命は、もちろん私だけではありません。私に関わるすべての人たちにとっても、今日という日は当たり前ではないのです。私に向き合ってくれる時間、費やしてくれる時間は、その人の命そのもの。いただいた命に、全力でお返しするのが私の流儀です。
未来の笑顔をつなげていきたい
弊社ではオンラインサロンも運営しており、子ども食堂の運営や交通事故防止プロジェクトを運営する団体に、収益の一部を寄付しています。そして、2025年1月から株式会社DIGの執行役員に就任し、コミュニティ運営のサポートも始めました。
私が本業のコーチング以外にも活動を広げるのは、「一人でも笑顔の人を増やしたいから」なんです。明るい未来を担う子どもたち、次世代を率いる若い起業家、自立を目指す女性たち。みなさんの笑顔が増える機会に、少しでも貢献できたら幸いです。
40代でコーチングを学び起業、仕事に全力投球しながら家庭を守り、ミセスコンテストにも出場しました。私が挑戦を続けることで、同じように悩んでいる誰かの背中を押したり、生きる希望になれたらと思い、全力で走り続けてきました。これからも挑戦を楽しみながら、この命を輝かせていきたいです。